近頃スイーツ(笑)とかいう言葉を聴くが、何故デザートやお菓子じゃなくなったんだろうか。スパゲティをパスタと言っているのはそれが正しいからだから納得出来たが。なんかスイーツとか言ってる人を見ると物凄く違和感を覚える。私が古い人間だからであろうか。和菓子までスイーツとか呼ばれるのかと思うとなんだか悲しい気持ちになります。
で、タイのお菓子でも紹介してみましょう。
南国の味は両極端です。暑いので食欲減退が激しく、調味料にて味のメリハリを付けます。素材の味云々なんていってられません。辛いものはより辛く、甘いものはより甘く、がモットーです。つまりこれから紹介するお菓子も激しく甘いお菓子です。
見た目がすごく綺麗な黄色です。
使用するもの。
鶏卵の黄身だけ。砂糖、小麦粉少々、シロップたっぷり。以上。
これで2種類作れます。
一つはトーン・ヨーという名前のお菓子で「黄金のしずく」という大げさな名前です。黄身たっぷり、砂糖たっぷり、小麦粉つなぎ程度を一生懸命混ぜ合わせて、煮立ったシロップに匙ですくって玉になる形に落としてぐつぐつ煮るだけです。シロップにはジャスミンの香りが付いてます。
もう一つはフォイ・トーンというお菓子でこれは見た目素麺の固まりです。卵の黄身と砂糖たっぷりを混ぜて液状にします。小麦粉は使用しません。これを本当はフォイトーンをつくる器具があるのですが、細かい穴を開けた器にそれを入れて煮立ったシロップに固まらないように上から流し込みます。火が通ったら完成。回収して畳んで終了です。
ちなみにシロップがどのくらい甘いかというと、市販されてるガムシロ原液そのものです。このガムシロに自分の好みの香料を入れると、別の味が楽しめると思います。
文: おもだか まさし