骨肉茶 - Asia Production Service Co.,Ltd.

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骨肉茶

骨肉茶

骨肉茶? 肉骨茶?? さて、どっちが正しいのだろうか。

約20年ほど前、初めてマレーシアにロケで行った時。いきなり一ヶ月出張でした。街中の看板は英語と漢字でした。あー、これはタイの100万倍わかりやすいな とホッとしたのを覚えています。現地でコーディネーターとしてついてくれたのは中華系マレーシア人で非常に人懐っこい良い人でした。彼に「さぁJr.飯だ。食いに行こう!ところで屋台料理でも大丈夫か?」と連れて行ってもらったのがたしかこの「骨肉茶」だったか「肉骨茶」の屋台でした。

なんか見た目非常に不気味な名前ですが 簡単に言うと豚のスペアリブを中華漢方を使ってぐつぐつ煮込んだ実沢山のスープであり、鍋に近いものでもあります。それをご飯にかけてむしゃむしゃ食べる料理です。

テーブルについてしばらく待ってると 土鍋でぐつぐつ煮えたぎった物がやって来ました。中身を確認すると、醤油系スペアリブのぶつ切り、油揚げ、マッシュルーム(どーみても缶詰のだが)湯葉っぽいもの、クコの実(タコじゃないよ)が確認出来ました。お肉はポロリと骨から外れるぐらいにやわらかく煮てありました。



「お茶の味はしませんね、ワッチャイさん?」
「ああ、茶って書いてあるけど別にお茶使って煮込んでるわけじゃないのさ」
「じゃぁ、何で茶?」
「知らん、いいからどんどん食べろ。中のスープは無料で御代わり可能だぞ。具は
有料だがな。わっはっはっは」

・・・
まぁ美味しいから良いか。


この料理は昔Klangという港町で生れ、中国人肉体労働者の体力を安い金額で満足させる為に出来たものらしいです。朝食用だったそうで、汁物であり朝食だから茶の文字が当てられたっぽい。

日本で作るには、面倒ですからスーパーに行って骨肉茶の素を買ってスペアリブを煮込むのがベストですな。隠し味に粉末の漢方胃腸薬と胡椒を使うとより一層本場物らしくなります。




文: おもだか まさし

アジア旨いもの紀行


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