担げるだけ担がせて
ネパールの首都カトマンドゥの旧市街は、自転車やバイクがやっと通れるような狭い小路が網の目のように張り巡らされている。
そこに人が住み様々な商いをしているので、常に隙間がないほど人でごったがえしている。
そんな処へ小売店からの注文の品物を届けるには2本の脚で運ぶしかない。
だからここには一人で40〜50kgを担ぐ担ぎ屋という商売が昔からあり、女性でも40kgぐらいは平気だという。
「大変でしょう」と聞くと「平気さ! 急斜面を登るわけじゃないんだから」との答えが返ってきた。
そういえば以前何度かヒマラヤに登ったとき、こちらはほぼ手ぶら同然でふうふうあえいでいる側を大きな荷物を担いだ彼らの仲間(?)がせっせと急斜面を登って行く姿を何度も見たことがある。
(写真・文: 面高昌男)
( ネパール カトマンドゥ 2011年3月)