タイの主食はもちろんお米です。この米にはうるち米ともち米があり、南部から中部までほとんどがうるち米が主食ですが、東北地方及びタイ北部ではもち米の方が主食になっています。
非常に一般的な食べ方は、米をといでそのまま深ざるに入れて蒸して出来上がり…えらくあっさりしてますが本当です。
それを皿に適量盛って、各々が指で適宜取り、ちょっとこねてから食べます。
おかずは、ソムタムというパパイヤサラダだったり、肉の炭火焼きだったりしますが、ちょっと辛いおかずと食べるのが一般的です
(が絶対ではありません。焼き鳥風の味付けの串焼きとも食べます。これはうまい)。
ちなみに蒸し上がったばかりのもち米を素手でつかむと、非常にアッチッチな目に遭います。
今回紹介するのは、一風変わった食べ方で、熟したマンゴー、またはドリアンと一緒に食べる〝カオニャオ・マンムアン(トゥリアン)〟というものです。
簡単にいえば果物ともち米を一緒に食べちゃうというものなんですが…。
ポイントは、炊き上がったもち米にココナッツミルクと適量の砂糖を混ぜて甘くすることです。はっきりいって、かなりお腹にたまります。
〝食後のデザート〟などと甘いことを考えていたら、とても食べられません。
これを食べるためだけにお腹を空かせておかないと絶対に後悔します。
ただでさえカロリーが高いもち米を更に甘く味付けして、同じく高カロリーの完熟マンゴー又はドリアンではお腹が一杯にならない方がおかしいでしょう。
実はちょっと危険なのですが、タイ人は甘いものと一緒にお酒を飲むこともあり、このカオニャオ・マンムアンをつまみにお酒を飲むと、悪酔いするだけではなく、症状が重い場合死に至ることもあります。
何でも胃の中で異常発酵して高熱を出しちゃうそうです。
怖いですねぇ。更にこっちのお酒はもち米から作るんですねぇ。
飲みすぎ食べすぎには気をつけましょう。
写真・文:おもだか まさし