9月というのに日本は残暑きびしいようですね。
暑いですね。暑いですよね。
大事な事なので2回言いました。
夏バテという言葉をタイでは聞かないのですが(それでも4-5月の一番暑い時はそれなりにあるらしいですタイ人の夏バテin Thailand )、そんな時、元気のない家族、友人に「よし、じゃぁ今夜は俺が(私が)飯を作ってあげよう!」
ってな感じで、スタミナが付き、体にも良く、意外と簡単でダイナミックに(見える)という料理をご紹介しましょう。
ハイ!その名は「ほいらいぱっとぺっと」。
はい!
「ぱぴぷぺほいらいぱっとぺっと」って3回言ってごらん。舌をかむよ。
これは、殻付きアサリのチリオイル炒めといえば良いでしょう。
いたって簡単に作れます。
ナムプリックパオという調味料さえ入手できれば・・・。
で、ここで簡単に入手されても困る(別に困らんだろ?)ので、入手できなかった人のために、一家に一つ、ぜひナムプリックパオを作ってみていただきたい。
いや、これ書かないと原稿が埋まんないんですよ(ぉい)。
まず以下の材料をそろえましょう。
*1.赤たまねぎ(小)多め
*2.ニンニク 多め
*3.鷹の爪(干し唐辛子)辛いのが好きな人は超多め。
*4.ガピという小えびを塩漬けにして発酵させたペースト状のもの(これの入手の方が難しかったりして・・・本末転倒やね)
*ナムプラー
*干しえび
*生椰子砂糖(これも簡単じゃないかもしれない・・・)
*タマリンドペースト(種抜き。このくらいは何とかあるか?)
4をバナナの葉にくるんで焼く。バナナのがなければ竹の葉にくるむとかしよう。
で、香りをつける感じにする。焼き味噌みたくお玉に縫って直接火であぶってもいいんですけどね。
1~3は、フライパンでそのまま皮が焦げるまで炒る。
1~3の皮をむく。で、1~4あんど干しえびを全部石臼、又はミキサーにぶち込んで、気長にペースト状にする。
そして、そのペースト状になった悪魔の物体をフライパンに油を(大目)に引いて、いためる。焦がさないように注意してください。
水分が飛んだらナムプラー、砂糖、タマリンドで味を調える。酸味が強いのが好きな人は、タマリンドを大目にぶち込みましょう。
で、もう一寸炒めて完成。
どうです!キッチンに3日間はこの匂いがこもります。
家族がいる人は非難ごうごうでしょうから、「クサヤ焼くのとどっちがいい!」と言って反論しましょう。
え、やっぱめんどい?
う~~~ん仕方がない。エスニック食材店やデパートで素直にナムプリックパオを入手しますか・・・。
最近かなり簡単に入手できるようだし。
やっと出来たナムプリックは、そのままでも一月はもちますので、あまり気にしないようにしておきましょう。
で、これを使っていよいよ本番。
まずは、殻付きのアサリは前の晩から水に付けて砂を吐かせておきます。
ボール一杯にアサリと水、塩一つまみ。あ~~んど釘を5,6本又は包丁をボールにぶち込んでおきます。
こうすると砂の吐き残しが無いそうで・・・。
まぁ包丁つきたてられて釘を打ち込まれちまったら何でもはいてしまいますってね。
中華なべに油大さじ2をひいて強火にします。
ニンニクとねぎのみじん切りをぶち込み香りを出します。
熱々のところに砂を吐いたアサリを殻ごとぶち込んでやります。
ガーっと炒めて、アサリの口が一寸開きかかったら、ナムプリックパオ大さじ1~2と(この辺は好みで)オイスターソース少々、醤油をプラスしてもいいかも、を入れてざっとかき混ぜ、今回はスイートバジルなるものを5本ぐらい入れてふたをします。
約1分でアサリの蓋が全開になるので、火を止めて、お皿に盛っちゃいます。
あとは、みんなで手づかみでばくばく食べればよろしい。
炒めている時にかき混ぜすぎると殻から実が外れて、はずればかり当たることになるのでご注意。
文:おもだか まさし