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幻のバリ料理、バビグリン

インドネシアは国民の8割とも9割とも言われる大多数がイスラム教徒ですが、バリ島だけは全く別の宗教構成で、およそ9割がバリ・ヒンドゥであると言われています。
つまりイスラム教徒が決して食べない「豚」をバリの人々は食べるのです。
そんなバリで出会える豚肉料理の代表が、この「バビグリン」。豚の丸焼きです。
作り方(焼き方)は何とも豪快。毎日早朝からオバチャンが丸太に貫かれた豚をグリングリンと回しながら時間をかけて焼いていきます。
そう、Babiは豚でGuling(グリン)は回す・転がすという意味ですから、語感が日本語と似ていますね。
バリ島の人々はこれが大好物で、どのバビグリン屋さんもいつも大混雑しています。
作るのに時間がかかることと、「あっ!」と言う間に売り切れるので観光客はなかなか食べることが出来ません。ジモティ(地元民)だけの幻の料理となっています。


(2011年3月インドネシア・バリ島)
                          

写真・文:城戸可路