アジアの中の異国
かって植民地であった歴史をもつ東南アジアの国々をを旅していると、思いがけない風景に出くわし戸惑うことがある。突然そこに異国の風景が現われるからだ。 ミヤンマーのマンダレー近くの小高い丘の上にある町メイミョウは、かってこの国の宗主国であった大英帝国が自分たちのために作った避暑地だった。その光景を見ていると、彼らはその国を未来永劫に支配しようとしていたのだろかと思う。しかし、力というものには限界があり、いずれ衰え滅び、それらは、その国のものとなり現在も生きている。
写真・文:面高昌男