「ハノイ36通り」という商店街
ハノイ往時の首都、昇龍(タンロン)の市域に「ハノイ36番通り」と呼ばれる商店街がある。その地名のいわれは当時36種類の異なる物を商う店が寄り集まり栄えたことからつけられたという。
それぞれの通りに帽子なら帽子店がずらっと並び、それぞれ商う品物の名前が通りにつけられていた。
かつてはショッピングなら此処(此処しかなかった)と土日、祭日などは買い物客で埋め尽くされ歩くのも容易はではなくなったこの街も、続々とあらわれる近代的大型スーパーマーケット、ショッピングモールなどに押され最近徐々その影がうすくなってきた。
そのうち世界中の街の風景が同じになってしまうのかなと思うと寂しい限りだ。
写真・文:面高昌男