一本道と牛飼い
カンボジアの国道68号線。ここには見渡す限りの田んぼと青空、そして地平線まで見渡せる壮大な景色があります。
内戦が終わってまだ20年という発展途上の国ですので、ごらんのとおりに道路は未だ舗装されず、
時折古い日本の中古車や韓国製のトラックなどが土埃を立てて突っ走って行きます。
そんな中、ゆっくりゆっくりと現れたのが牛飼いの少年たちです。
彼らの日常にはインターネットもゲーム機もコンビニもありませんが、
たとえ親の言いつけであっても一人前の男としての役目を果たす誇らしげな顔つきが印象的でした。
大きな牛たちに見守られている感は否めませんが・・・。
(2010年11月 カンボジア・シェムリアップ州)
写真・文: 城戸可路