熱帯性気候の東南アジアの稲刈は、雨期前の5中旬から6月中旬と乾季前の11月初旬から12月初旬頃の2回おこなわれるのが普通だ。
現代の日本などの国のように機械化されていないカンボジアでは、田植えも稲刈りも村人集団による人海戦術で、各戸の田畑ごと順番におこなわれる。
村民の誰かが何かをやらかし迷惑でも掛けようものなら村八分にされ、田植えも稲刈りもその家族だけでやらなければならなくなる。
だから彼らの結束は実に固く、平和な小宇宙を築いている。
それは大人だけの世界ではなく、貴重な戦力でもある子供の世界でも同じことが言える。
「昔の日本も同じだったなぁ~」と郷愁を感じた。
カンボジア コンポントム州 2010年11月