俺の道路だ！
開発途上国を歩いていると、何でこんなところに、と思うような、この辺にしては立派な道路が山野を縫って走っている。
はは〜ん、日本のＯＤＡかなと思って見ていたら、前方から「これは俺の道路だ！」と云わんばかりに真ん中を堂々と歩いて来る人影が見えた。
やがて頭に巻いた布とコテカと呼ばれるベニスケースだけのダニ族の人が樹木のツタの束を背にやって来た。
「おじさん、これ何に使うの」の問いに「家（藁葺きの小屋）の修理」。
ついでに「ここで車を見ますか」の問いに、「たまにね」とのことでした。
（ インドネシア イリヤンジャ 2004年2月）
