人気がない或る寺院の境内の木陰で鏡を手に無心にお化粧をしている女性がいた。何でこんな処でと興味を引かれ近づいてみたら、おや! オカマちゃんでした。居るもんですね何処にでも。でもミャンマーーにはパガン王朝時代の古くから「ナッ」と呼ばれる神を崇める土着信仰(精霊信仰)があり、そのナッ神と民衆の間をとりもつ儀式を司る祭司は、わけあって皆女装の男性なのです。だから彼?彼女も、その類の人かも。
( ミャンマー マンダレー郊外にて 1988年5月)
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