１２歳の「無国籍」少年の夢 - 2009/09/05(Sat)

日本での紙飛行機大会に参加したい！

タイ北部チェンマイの小学校に通う１２歳の少年が、日本折り紙ヒコーキ協会（本部広島）主催の、紙飛行機の滞空時間を競う大会のタイ予選で優勝、千葉市で今月開かれる本大会に招待された。
しかし、少年の両親は１４年前にミャンマーからタイに逃れた難民で臨時労働許可しか持たないため、少年は「無国籍」扱いとなり、パスポート発給が受けられず、このままでは日本に行けない。
それどころか、チェンマイ地域から出ることも難しい。
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９月１日、このようなニュースがテレビで放送された。
テレビでは、飛行機を飛ばす腕の力をつけるため、腕に重しのベルトを巻いて練習にはげむ少年の姿も紹介され、全国民の同情を誘った。

日本での本大会開催は、９月１９日、２０日。
もたもたしていたのでは、大会参加も危ぶまれる、と思っていたところ、９月３日、タイ政府は特別措置として、少年に臨時パスポートの発給を決めた、と発表。
少年の日本行きが実現する。

タイ北部には、国境をものともせずに山を移動して暮らす山岳民族や、隣国ミャンマーから働きに来る人たちがタイ国内に定住したものの国籍が得られず、医療や教育の問題が起こっている。
その数、数百万人とも言われているが、タイ政府としても彼らに簡単に国籍を与えることもできず、長年の問題となっている。

Edit by : 永井